GARMIN/RIDECASE互換アダプターで大きくて重いスマホを自転車にマウントする


ケース込で重さ309g、5.8インチのXperia XZ2 PremiumをGARMIN互換、Topeak RIDECASE互換アダプターで自転車にマウントした試行錯誤になります。


何で今さらXZ2 Premiumなのかというと、程度のいい中古が安かったからです。安ければ何でもよかったんだ……ッ! ただ、背面が曲面デザイン、背面中央にカメラと指紋認証があり、かなり重い部類のスマホと、スマホケースにアダプターを貼り付けるタイプには三重苦がそろっていたわけですよ。

とりあえず背面をフラットになるケースを購入。


発泡ゴムっぽい手触りのTPU(熱可塑性ポリウレタン)と、塩ビか何かの2ピース構造になってます。塩ビのパーツでたわみを抑えるんですかね。他にも背面がフラットになるケースは1個だけあったものの、そちらは販売終了してました。

てことで以下、試したアダプターと実験の成否になります。

GARMIN互換アダプターについて


なるべくシンプルな見た目になるようスマホをマウントしたい勢としてGARMIN互換アダプターを最初に試しました。シンプルさに加えて90度にひねるだけで脱着ができる利便性がいいんですよね。


以前に使っていた5.2インチのASUS Zenfone 3とXZ2 Premiumの比較。Zenfon 3の重量がケース込みで172g。2年以上使っていましたが、ハードケースの隅がひび割れた以外は問題ありませんでした。関係ないけどストラップは100円ショップ・セリアで買ったシリコンストラップ。スマホが脱落したときの予防にストラップをアームに掛けてるんですけど、留め具が樹脂だとカチャカチャ鳴ってうるさいのがこれで解決しました。


自転車のハンドルに取り付けるアームは2種類。左がLixada、右がZRACEという名もなき中華メーカー。先端の丸いアダプターの大きさが微妙に違ってて、Lixadaは直径32mm、ZRACEが30.5mmです。交換用のアダプターだけを買う場合は互換性がないかもしれないので注意。


Zenfone 3で2年使用していてアダプターの一番弱い部分が割れました。さらに重いXZ2 Premiumだと1年もたないだろうなぁとは思いつつ、そんなのは関係ないぐらい全滅したわけで。


基本的な作業は、アダプターに貼り付けてある強力両面テープをスマホケースに貼り付けて、今や100円ショップでも売ってるC型クランプで挟み、12~24時間放置となります。

GARMINマウント用アダプター(正方形)


一番よく見るタイプのGARMIN互換アダプター。ABS樹脂で各部の厚みも十分な作り。写真のように5分の1ぐらいがTPUにかかるぐらいの位置で貼りました。


イッたああぁぁぁあ……ッ!!1 バチーン!と音がしてまるごと剥がれましたイエーイ。記録、1日半。

GARMINマウント用アダプター(長方形)


やはりスマホの重量に対してアダプターの貼り付け面積が少なかったと思われるため、今度は面積の大きい長方形のタイプを使用。これ、Lixadaのアーム側アダプター(直径32mm)だとガバガバなんですよね。


オラアァァァァッ!!! ケースの塩ビにはガッチリ貼り付いているものの、本体だけがボロンと落ちました。ストラップで脱落予防しておいて助かった。記録、4時間。

2ピース構造の部分にソフト系接着剤を塗っておいたけど、あんまり意味がなかった模様。TPUに接着剤がうまく乗らなかったのかな。難接着材料用接着剤を使えばいけそうな気もするけど試さず。山までは見ず。

FOURIERS ADP-STK01-GARMIN


これは期待してたけど結果的に一番ダメだったやつ。強力両面テープで貼り付けてネジで留めるタイプです。この赤い台紙がなかなか剥がれなくて苦労したなぁ。

アダプターを貼り付けてから、中央に2.5mm、四隅に1.7mmのドリルで下穴を開けていきます。


まずは2.5mmから。100円ショップのダイソーで6本差替ドライバー鉄鋼ドリル刃 6角ビット付 2.5mmを購入。電動ドリルがあるなら鉄鋼ドリル刃だけでOK。


電動ドリル用ビットが使えて便利だけど変な臭いがするドライバーにドリルをはめ込んで、2.5mmの下穴を開けていきます。TPUの層がなかなかドリルを受け付けてくれず、やや苦労して開通。


1.7mmのピンバイスは100円ショップのセリアで購入。工芸コーナーにありました。電動ドリル用の1.7mmビットがあるならそっちを使ったほうがいいです、確実に。


グリグリ開けていきます。こちらもTPUの層が厳しく、力を入れて回してるうちに指の皮がベロベロになる始末。普通の薄いスマホケースならこんな苦労はなかったのかも。


裏から付属の皿タッピングネジを締め込んでいきます。手前側の2本はスマホケースの厚みがありすぎてアダプターに届いてなかったため、新たにM2×6mmの皿タッピングネジに替えてあります。右下の白いやつはアダプター側が少し欠けてしまい、ネジが斜めになったのでシリコン接着剤でごまかしたやつ。うん、嫌な予感がするよね!


最後にスマホとネジの頭がこすれないように保護シールを貼る。よし、さっそく出発だ!


グッバイ2021!!!11!1 記録、10分。家を出て2回めの段差でバキン!とアダプターの出っ張りが割れましたよ。300g超の激重スマホをマウントさせようとするオレが悪いのか、それとも材料をケチったメーカーが悪いのか。とりあえずABS樹脂ではなかった模様。

RIDECASE互換アダプター(透明)

こっちはTopeak RIDECASE(ライドケース)の互換タイプ。Zenfone 3でも2年ぐらい使ってましたが丈夫です。振動や衝撃でケースのほうが先に壊れたぐらい。貼り付け面積も大きいから期待ができますよ。

とか思ってたけど2ヶ月ぐらいで終了。この透明タイプだとコインを挟んでスタンドにするための溝があって、今回はそこが割れていました。残念、とても残念。コイン挟んだことないのに。

Trigo BASIC STEM EDITION

あまり見なくなってきたRIDECASE互換のマウントですが、2020年ぐらいからTrigoというメーカーからいろいろ発売されてました。やったぜ。Amazonだと納得いかない値段でしか出品されておらず、ステムキャップに取り付けるタイプのTRP1309をAliExpressで購入。22ドルぐらい。さっき見たら大幅割引してたけど泣かない。

貼り付け面積もやたら大きい。XZ2 Premiumのエレコム衝撃耐久ケースで縦幅がギリでした。

ステムキャップへの取り付け。アーム根本の軸の平らな部分を上にして、廻り止めワッシャを通したキャップボルトを締め込みます。RIDECASEと他のジェネリック的なやつよりアームの上下の動きが固い印象。

左がRIDECASEジェネリックのアームで、右がTrigo。アーム全体の長さはどちらも同じぐらい。

AliExpressのユーザーレビューにRIDECASEとの互換性がないとあったので本家と合わせてみました。うん、互換性にまったく問題なし。ちなみに段差でスマホがたわむと、丸いナット?の下にあるワッシャが変形してガバガバになります。重いスマホだと寿命は1~2年ぐらいかも。ワッシャの部分に接着剤を流し込んで固めてしまえば使えないことはない、という感じ。

実際に取り付け。アームのレールに本体側のアダプターを差し込んでカチッといったらOK。外すときはアームの先のツメを引きながらスマホを抜きます。基本的な仕組みはキャットアイと同じ。

スマホを取り付けるとこの位置。やや手前寄りに見えますが、中央にあるためダンシングで膝がぶつかりません。

Trigoはステムのハンドルクランプに取り付けるタイプもあるんですけど、振動や段差の衝撃に対してあまり太くない2本のボルトで支えなきゃいけないせいでボルトが折れるという話をよく聞きます。ということでステムキャップ取り付けタイプを選んだわけです。

RIDECASEと同じようにアームを起こして横にひねると車載動画も撮影できます。使ったことないけど。現在はTrigoで安定運用できております。

スマホを挟むタイプのマウント

Trigoが届くまでのつなぎで購入した、オートバイでも使われてるタイプのスマホホルダー。バイクで大丈夫なんだから自転車でも大丈夫ってことで、もう大安定です。

中国メーカーのオリジナル商品でこの手のマウントがたくさんあるものの、やはり中国独自商品だと品質管理の面で心配。さらに5.8インチ、309gのXZ2 Premiumで使えるやつを探しました。

ミノウラ iH-520-OS

サイドの挟み込むパーツを付属のLサイズに交換。トップ側も付属の延長アームにしてあります。

上下のアームがギリギリ引っかかる程度ではありますが、ずり落ちたことはなし。サイドのアームからは電源ボタンがかろうじて見えるぐらいには出ており、挟み込んだときに電源ボタンを押してしまっても爪でオンにしなおすことはできます。

取り付け位置はこの位置。延長アダプターを使えば少し奥側に付けられるのでダンシングでも膝が当たりません。また、スマホを挟み込んでからロックボタンを押していれば、段差などで外れるようなことはないでしょう。

半年近くかかってようやくスマホを自転車に安定してマウントできました。次はちゃんと平らなスマホを買おう、そうしよう。

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